2014年9月8日月曜日

ラックマウント電源タップでキャパシティ管理を改善するには?

2014820Anthony Bonaventura のBlogより 


インテリジェントラックマウント電源タップ(PDU)は、企業が自社のデーターセンターの消費電力についてどの程度知っているか?あるいは知らないか? を把握するうえで重要な役割を果たします。

電力が安価で、その利用方法の管理があまり重視されていなかった時代のマネージャーたちは、IT機器の銘板に記載されている情報に頼って消費電力を予測し、データーセンターのキャパシティを判断していました。実際、一部のデーターセンターでは今でもこの方法でキャパシティを管理しています。

ところが、この20年間でラックの電力密度は数倍にふくれあがり(エネルギー消費は5~7年ごとに倍増しているという試算もあります)、この方法はエネルギー消費の現実に適さなくなりました。その結果、多くのデーターセンターで既存のリソースをフル活用できず、光熱費に無駄なコストを投じ、さらに不要な初期投資すら行っている状況にあります。

一方、データーセンターの中には、無計画にその電力キャパシティをオーバーした結果、頻繁に停電が発生しているところもあります。しかし、インテリジェントラックマウント電源タップの時代においては、こうした状況は考えられません。

アウトレットごとの計測が可能なインテリジェントラックマウントPDUなら、IT機器レベルでリアルタイムの消費電力をモニタリングできます。このアプローチを利用するITマネージャーは、フル活用されていない装置、通常の電力消費限界に近づいている装置やこの限界を超えている装置、あるいは停電を引き起こす危険のある装置を特定できます。

また、インテリジェントPDUでは電源装置の故障に関連するIT機器の不足電流状態を特定してITマネージャーにアラートを送信することもできるため、短時間でサービスを復旧できます。

電力モニタリングソフトウェアで蓄積された履歴データおよびトレンドと組み合わせることでこのPDUから得られる貴重な情報は、経営陣がキャパシティ管理、エネルギー利用、より効率的な電力利用に関して的確な判断を下すための材料となります。

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